東大柔道部ブログ

このブログは東京大学運動会柔道部の活動の記録です

山路琉月 の 投稿

引退ブログ①山路

投稿者: 山路琉月  投稿日: 2023年7月16日 00:14

お久しぶりです。4年の山路です。実はこの新ブログの創設者でもあります。仮に僕の文章がおもんなかったとしても、他の名文が誕生すればそれは僕の功績でもあります。後輩諸君は尊敬して下さい。普通に。

そんな僕ですが、引退するので、これが最後のご挨拶になります。お世話になった先輩方、同期、後輩、みんな大好きです。なるべく短めにするよう善処しますが、思い残しのない様ごちゃごちゃと書くつもりなのでよろしくお願いします。

本編前にとりあえずの近況報告ですが、先日岡本の紹介で、パラエストラ池袋さんに出稽古させていただきました。

ありがとうございました。

噂に負けず劣らずの素晴らしい道場でした。

引退ブログと一緒にして良いか諸説ありますが、暇を持て余した引退後のOBの生態の一例として読み飛ばして下さい。

以下、手短にその日の体験記です。


その日は池袋に用事があったこと、その日練習予定だった岡本、古川の2人に誘われたこと、何より練習後小笠原さんと銭湯に行けるチャンスだったこと(とても柔道部って感じがしてよい)の3点で、直前に決心しました。

道場の方々はとても快く練習してくださいました。

みなさんとても強く、自分も10分スパーに不慣れなせいか、ペース配分を間違え汗がとんでもない量になりました。

気づくと僕は道場主の方に10分間、ハーフに入っては5秒でマウントを取られ続けていました。

死にたいと思っても死ねない(極めてくれない)ので、そのうち考えるのをやめました。

その後戦意を喪失した僕は無気力にボーっとするだけの塊と化し、心配した道場の方にお水を一本いただきました。ありがとうございました。

スパー中、頭上からはずっと笑い声が聞こえていた気もしますが、蒸し風呂空間で汗をかきまくり意識が朦朧としていたデブの記憶なので当てにはならないと思います。

唯一覚えている事といえば、とある方が某KO大のS○Cについて、どういう訳か「環境○報学部!環境情○学部!」と連呼しながらパスを繰り返しており、俺の両親共にイジられてて草だなと思ったことくらいです。

フラフラでしたが、小笠原さんと銭湯!といういかにも柔道部っぽいイベントを支えに頑張った僕は、念願を叶えるため巣鴨湯に向かいました。

終電を逃しそうでしたが、こういう時くらいしゃーないといつもよりフッ軽でした。

道中でチャリを漕ぐ小笠原さんに遭遇し、「のぼせたから先帰るわ」というありがたいお言葉をいただきました。

今度こそ一緒に行きましょう。

結局なんだかんだで銭湯を楽しみました。

ちなみにその夜は、オムライス、水1L、スポドリ1L、ウィダー一本、風呂上がりにまたスポドリ1Lを飲みました。

体重は93.4kg→91.2kgでした。

フッ軽だったのは気持ち以上に、実際に痩せていたからだったんですね。

僕のダイエットは前途洋々です。

4年は何故か岡本を奇人へ魔改造した?この修羅の国に一度顔を出すというイベントが定着しそうということで、古川が嬉しそうでした。

残すは中岡、君にきめた!


さて、本編に入ります。

七大戦が終わり、僕たち4年の東大柔道部人生が終わりを告げました。

練習だけでなく、運営に携わり、舞台を整えて下さったOBの方々、本当にありがとうございました。

チーム全員が、やれることを全て出し切ったと思います。

ハーフガードや金次郎を信じて続けた成果が結果に現れ、お世話になった先輩らにも少しは恩返しできたかなと安心した気持ちもあります。

とはいえ、結果的には昨年同様3位です。悲願である優勝の2文字が一瞬でも見えただけに、悔しい気持ちもたくさんあって、清々しいけど悔しくて、行き場の無い寂しさでずっと脱力した感じです。

うまく言語化できなくてごめんなさい。

一緒に戦ってくれた後輩にもなんか言いたいです。

こういう機会に書かねば伝えるタイミングがない気もするし、なるべく短めにするので付き合ってくれ。

まず1年。

たくさん入部してくれて、謎ルールの僕らの練習について来てくれて、本当にありがとう。試合出た子らは、一年目から七大ルールであんなに活躍できるのはやばいよ。今年はチャンスがなかった子達も、熱い想いのあるやつ、センス溢れるやつばかりでキラキラしてるね。七大を経て、東大柔道部のことがもっと好きになってもらえてたら嬉しいな。

同期を大事に、お互い高め合っていけば必ずもっともっとやばくなるから頑張れ!

2年。

斎木尚哉広羽だけになったときはヒヤヒヤしたけど、留学組の世銀メリッサと小柳の復活で激ヤバな代になったね。

みんなまだ2回七大あるのに、世銀は気づいたらマッチョだし、メリッサは運動センスもワードセンスも抜群だし、小柳はアホだし、ポテンシャルすごいと思う。

留学生コンビ、メリッサの明るさにはしんどい練習の時でも癒されたし、世銀は色々試行錯誤しながら頑張ってるの知ってるからマジで応援してるぞ。

小柳は戻って来てくれて心底嬉しかった。勉強と自分磨きに加えて、柔道でもこれから大暴れしてくれ。

広羽は悔しかったろうけど、来年の糧になるはずだから頑張れよ。死ぬほど強くなってるから自信持って!

尚哉は試合になるとすっかり戦う顔になってて、成長感じて北大戦は本当に頼もしかった。

終わって帰って来た後に「怖かった~」って脱力してたの見て、まだ俺の番あるのになんか泣きそうになったわ。

今後は負担もっと増えてストレスかもしれないけど、中間管理職向きのお前なら大丈夫。髪以外は。

デブは、まず今までこんなに長いこと一緒に柔道してくれてありがとう。

それだけで本当に嬉しいし、今年はしんどい試合が多かったけど、よく頑張ったよほんとに。

お前の66kg級だった中学の頃知ってる山路兄も、見違えたねって言ってた。色んな意味で。

立技しないからお前の手本になってやれなくて申し訳ないけど、お前なりの勝ち方を見つけて最強デブになってくれ。

尚哉には迷惑かけるなよ。色んな意味で。

尚哉斎木は特に2人で少ない幹部代を支えてやってくれ。

3年。

まずは3人しかいなくて、お前らの同期あんま増やしてやれなくてごめん。

新歓はダルダルダルだけど、今チームええ感じやねんなのも今年の新歓あってこそだから、頑張って指揮してやってくれ。

河本はハーフと立技のバランスむずいかもしれんけど、頑張れ。ハーフは俺が知ってることはなんでも教えるつもりだからなんでも聞いていいし、後輩にも得意の笑顔で優しく伝えていってくれると嬉しいな。来年お前が立って寝て両方活躍して優勝するの楽しみにしてるよ。

古川、白帯始めのヒョロガリだったのに、いつの間にか亀取り全然取れなくなって、マジで悔しかったわ。ほんとに。後輩なのに同期?同い年?くらいの面構えと熱いリスペクトでいつも俺を追い込んでくれてありがとう。おかげで技術だけじゃなく心も強くなった気がするわ。

今後も勝手に強くなっていくだろうけど、技術面でも主務でも、相談乗れることあれば何でも話してくれ。

堂下、主将だね。

実力的に今の4年と大差ないし、来年もっと強くなるよ。主将としてのあれこれは色々大変だろうけど、お前の鋼メンタルなら大丈夫。ちょっとだけ心配なコミュニケーションの部分は、古川がお前の翻訳機として頑張ってくれるでしょう。

来年の七大は頼んだ!

同期の分は、言いたい事山ほどあるけども、みんな仲良いしどうせ卒業までにいっぱい会うだろうし、赤柔あたりのネタもとっときたいので控えようかなと思います。

ただし岡本、テメーはだめだ。

俺がここまで強くなれたのも、最後まで優勝を夢見られたのも、全部お前と同期になれたからだと思う。

今までチームを引っ張ってくれてありがとう。

ゆっくり休んでね。

あと服買いに行こうね。落ち着いたら。

これで引退ブログの「オチもついた」かな!お後がよろしいようで。



【東大柔道部新歓ブログ⑦】

投稿者: 山路琉月  投稿日: 2023年3月14日 03:00

こんにちは、東大柔道部3年の山路です。

ちょうど今日錬成大会が終わり、自分にとって最後の長期練が終わり、いよいよ残すは七大戦本番までの総仕上げという時期になりました。新歓ブログを書くのも最後になるかと思うと、少し寂しい気持ちです。寂しさ故か、僕という人間がつまらない故か、面白い文章が書けそうにない為、今回は大真面目に書こうと思います。

この冬練を通して、ここ数日は遠征もあったため、柔道部員と日常的に接する中で、後輩とも一層仲が深まり、チームとしての一体感が出てきたように思います。部員全員が同じ目標に向けて団結する、なんてことは中高の僕からすれば考えられなかったので、改めてとても恵まれた環境なのだと気付かされました。特に留学生コンビ(メリッサと世銀)が僕らと一緒に高いモチベーションで練習してくれていることは、喜ばしい限りです。

思い返すと、初めて柔道部に顔を出したときは、個性派揃いの先輩に気圧されて、ここでやっていけるのかととても不安になったのを覚えています。大学で適当なサークルに入ったり、バイトしながらプラプラしたりする方が良いのでは?と考えたこともありました。高校同期にも部活辞めちゃえよと囁く連中が多く、正直少し揺らいだ時期もあったかなと思います。

ところが僕のキャンパスライフも終盤に差し掛かり、気づけば毎日のように柔道部の連中と過ごすことになんの抵抗も感じなくなっていました。柔道部は言うなれば東大の泥沼のようなところで、一度入ると脱出を試みる度に深みにハマっていくのではないでしょうか。自分も知らない間に柔道部の泥沼に引き摺り込まれてしまったサイドの人間です。東大の泥沼、恐るべし。

柔道部が泥沼たる所以には、圧倒的な雰囲気の良さがあると思います。体育会系である以上、大学生にもなってきつい練習していることは間違いないです。ただ、七大戦での優勝を目標とする僕達は、他所の柔道部以上に個の強化だけでなく、チームを底上げする、といった視点を持つ稀有な柔道部だと言えます。結果的に、他のどこよりも仲間意識が強く、経験者も初心者も関係なく、頑張る人は誰1人見捨てないアットホームな雰囲気が形成されているのではと感じます。

また、七大戦を通じて全員が柔道に対し自分なりに真摯に向き合っている、というところも、泥沼を加速させます。僕みたいに、柔道で不完全燃焼感が残っている人には、この点が一番大きいんじゃないでしょうか。特に今年の新入生はコロナもあって、満足に練習し燃え尽きた人は中々いないと思いますが、東大なら誰でも、間違いなく熱い気持ちになれます。僕にとって七大戦は自分史上最高に感情的な経験で、あんなに勝って嬉しいことも、負けて悔しいこともありませんでした。東大は、そんな七大戦での優勝を目指して、本当に熱い気持ちで切磋琢磨することができます。こんな刺激的な経験は唯一無二で、必ず今後の人生の糧になると言えるでしょう。

柔道部の魅力を上げるとキリがないのですが、とにかくこの泥沼は居心地が良いだけでなく、人生においてこれぞ青春という経験ができる最後のチャンスをくれます。抜け出そうと他所を見れば見るほど、この経験がいかに貴重かを実感した僕は、最後までどっぷりこの泥沼に浸かり切ることにしました。願わくばこのブログを読んだ新入生諸君が、僕と一緒に青春してえなぁと泥沼に沈んでくれることを祈っております。



東大柔道部ブログ復活ッッ!

投稿者: 山路琉月  投稿日: 2022年8月6日 17:55

東京大学柔道部3年の山路です。

以前の東大柔道部ブログですが、長年に及ぶ杜撰な管理のせいかサイトが落ち、見れなくなってしまいました。原因解明しようと試みたものの、手詰まり状態のまま気づけば七大戦に突入、あっという間に新体制となっておりました。かつてのブログには偉大な先輩方の迷文(デジタルタトゥー?)がたくさん残されており、あまりに勿体無いので今後も復旧は目指します。現状なんでも屋の某サモア人に復旧を頼んでいるのですが、作業画面を覗いたところマトリックスのopの様な画面が広がっており、文カスの僕にはちんぷんかんぷんです。後輩に主務なんだからなんとかしてくださいよと煽られた時は、文三のお前如きに何がわかる🪃と激おこスティックファイナリアリティプンプンドリームな気持ちを抑えつけニコニコ対処しました。えらい!

そんな訳でタイトル詐欺をしてしまい申し訳ないのですが、完全復活はあまり期待できないかもしれません。

とはいえ、七大戦、引退したばかりの先輩や代替わりなど、最近は正にブログの書きどきです。そこでブログが落ちている間のピンチヒッターとして、我々はこのnoteに目をつけました。実はnote使おうぜという案は前から出てはいたのですが、試験や夏練への準備に追われ中々始められずにいました。

七大戦後というのもあり柔道へのモチベはとても高く、アーニャの如く柔道やるます!と息巻いていた中、まさかのコロナからの部活動停止、見事に出鼻をくじかれました。とりあえずこの暇な期間に、計画を実行しようと決意し今に至ります。

この形態がこの後も続くのか、他の媒体に移るのかは不明ですが、しばらくの間はここに現役柔道部員らの声が執筆されることになるかと思いますので、よろしくお願いします。